トレーニングおまけバージョン
7月11日 ホテルへ
空港で迎えた朝は騒々しかった。
ベンチで寝るのはあんまり深く眠ることができない。夜中に変な人がうろついているような気がして、荷物も気になるし、朝6時ごろには人の出入りが活発になるから良く眠れなかった。
空港が24時間営業していても、お店はやっていないのでお水も飲めない。まぁしゃーないけど・・・レンタカー屋ではトラブルなく(宮田さんが交渉したからかな?)オレの荷物は後日ということで、エリアに向かうことになった。
空港から高速道路を使って30分でCornizzoroのエリアに到着。マルペンサ空港よりエリアに近くていいなぁ、と思うが、ロストバッケージの対応は最悪だね。
エリアのランディングには誰もいない。
朝早いからかな?記憶では、昼ごろから飛び始めたはずだ。しかもシャトルバスでしかテイクオフへいけない。なぜならば、プライベートロードがあって、鍵つきのゲートを通過しなくてはならない。
テイクオフへは昼過ぎに上がることにして、ホテルでチェックインすることにした。「Hotel Parini 」は最近できた新築の三ツ星ホテルで快適な生活ができそうだ。セルビア土産のかゆいやつが治るはず!?シャワーを浴びて、イタリアのおいしいレストランを探す旅にでた。
エリアの雰囲気を車で調査するということもあり、西側のほうを見ながらレストランを探した。コモとレッコの中間の町「Erba」の隣町で地元の人お奨めのレストラン「エルビス」を発見する頃にはいい時間になっていた。
お勧めのレストランということもあって、ルッコラ(葉っぱ)とパルメザンチーズののったピザがおいしかった。昼過ぎたので、エリアに戻ってみた。
だれもいない。なぜだろう。休みかな。
勝手に決めて、今度は東側の山並みを見に行ったが・・・暑いから泳ぐことにした。ただし、短パンノーパンで泳ぐからあんまり気持ちいい感じじゃなかった(下半身のみ)。そこは、レッコ湖からの水の流れが狭くなり、川になっているポイントは水がきれいで流れがありよかった。
大きなマスや鯉みたいな魚がたくさんいて、釣セットがあれば、、、なんて思っていました。
そうこうしているうちに雲行きが怪しくなり、積乱雲が発生して雷が鳴って、穏やかだった風もダウンバーストのような突風が吹き出した。今日はフライトなし。あんまり寝ていないし、旅の疲れもあるので休息日ということになった。
7月12日 練習日
お昼にランディングに行ったが誰もいない。おかしいなぁ。前は早くから人が集まっていたのに。
大会もやる雰囲気がない。おかしい。
そんなとき、ロシアのマリーナと平木さんが現れた。セルビアから車で来たのである。国境越えるのに一日かかったそうだ。ロシアの人は大変だね。マリーナが言うには、ランディングの先にヘッドクオーターがあるという。3年前はなにもなかったと記憶しているが、立派なレストランがあった。ミラノから近いエリアだけあって繁盛してまんなぁ。やっとパラグライダーができるとおもうとわくわくしてきた。
シャトルバスは一回6ユーロ(800円ぐらい)で13時と16時と18時に出るそうだ。
13時のバスに乗り3年ぶりのCornizzoroのエリアを飛んだ。飛びながらいろんな記憶がよみがえった。コモに行くレッグは最初が肝心で荒れているところもありでちょっとビビリながら行ったりもした。
3時間ぐらいフライトして降りた。やっぱり飛ぶのは楽しい。このエリアのいいところは、山がいやになったら平野のグランドサーマルでフライトすることができる。総合的な力をつけるにはいろんな条件が揃ったエリアだと思う。
さて、ロストバッケージでヒースロー空港を彷徨っていた荷物が夜中に到着した。3日ぶりに着替えることができたよ。やっぱり洗濯してあるパンツはいいねー。
7月13日 チーム合流
今日は、夕方に水沼さんがマルペンサ空港に到着し、呉本ヨシキ君がローマから電車で来て、半谷さんと小林君がフランスから車で来る。集合場所は、空港。扇沢さんは、まだフランスでお仕事しているとのことで来ない。
そうゆうことなので、夕方4時にはフライトを終了し、空港へ向かった
空港に着くとみんな時間より30分早く到着していたそうだ。
遅刻したわけではないが、近くにいる我々が一番最初に空港にいて出迎えるべきだったナ。
おもむろに半谷さんが充電式のナショナル製バリカンをかばんから出した。今回ボンミス=ボウズということだろうか?
過去に2度ボウズにしているので3回も4回もいいけど、ヘルメットがぶかぶかになるし、汗のたれ方がいやだなぁ。汗のたれ方で思い出したが、昔のお侍はそのためもあって上を剃って横を残したとか、、、オレもそうするか?いやいや・・・無理!
そんなこんなで再会したのもつかの間だった。
帰り道は、オレとヨシキと水沼さんの車と小林と半谷さんと宮田さんの車の2台で帰って、途中オレが運転する車の後ろを走っていた小林号が右にウインカー出してミラノの街へ消えていった。なんでだろう。
正「あれ!曲がったで!!オレ道間違えたかな(不安になる・・・)」
ヨ「どうでしょう?」
正「半谷さんが言ったのかなぁ?」
水「宮田さんじゃない?」
正「そうかなぁ?でもオレ的にはこの道であっているはずだけど(看板はベネチアを指している)」
水「・・・・。」
ヨ「・・・・・。」(みんなミラノは初めてだから知る由もない)
正「看板出てきた!よっしゃ!!勝った!(だれにやねん?)」
一行は空港から40分で帰ることができました。
一方、小林号は待てど暮らせどホテルに来ませんでした。
どうやって迎えるか試行錯誤しましたが、もしボスの指示で道を間違えたらへんな態度で迎えれないし、無難な迎え方に決まりました。
1時間後、ようやく小林号がたどり着きました。
助手席の半谷さんは寝た振りして「ベネチアにいってきたよ。おまえたち、シャワー浴びて飯でも食ってきただろ?(それだけ時間あっただろう、という意味)」と冗談を言っていましたがかなり疲れた様子。
どうも、宮田さんの勘違いが思わぬ方向へ行ってしまったようです。オレを信じればよかったのにね。
おかげさまで、宮田さんにご馳走になりました!!!バリカンじゃなくてよかったね。ともかく、チームリーダーの到着とメンバーの集合で明日からもっと緊張感のある毎日になりそうです。