昨日のタスクは成立した。ミニマムディスタンスはなんとかクリアしているので、ワールドカップのポイントとしては大きな点差だろう。いまだ、同じチームの辻選手は総合4位だ。
昨日は、失敗したので順位が下がってしまうのではと、心配したがまだ貯金は残っている様子だ。川地選手もじわじわ上がって来て今は総合15位以内にいる。俺も、なんとか順位を上げてきているがまだまだ、、、
さて、今日もいい天気で空には雲一つないまさに快晴。良いタスクが期待できそうだ。問題は逆転層。これが崩れればレースが始まるだろう。
タスク距離は、５５．２ｋｍ モリジン（アボリアの近く）に行ってそこから北上しダムを撮って帰ってくる三角パイロンだ。条件さえ揃えば難しくないタスク。モリジン界隈は去年飛んでいるし、勝手知ったる場所なのだ。帰りのルートだけは予想つかない。
１３：１５ ゲートオープン と、みせかけて30分延期。何故ならば、ダミーの機体が順調に降下しているからだ。たのむで！
１３：４５ 一斉グランドスタート。
「最初に波に乗ればこっちのモンや！」と、最初のサーマルで思った。予想が当たってトップ集団でトップアウトし、最高高度2990ｍ（この大会で一番高かった）でモリジンに向かい順調過ぎるぐらいダムまで行けた。
「今日は、もしかしたらトップゴールもあるな。」そんな予感がしたが、リターンでトップ集団にもかかわらずスタック。「しまった！このコースは失敗だ！」 まんまとはまってしまった。次の集団はそれをみて急がば回れでモリジンの方からリターンした。
俺達のグループは、目の前に２０００ｍ級の高い山があるのに真っ直ぐ突っ込んでショートカットしようとして失敗した。時計は、５時過ぎている。サーマルは、徐々に弱くなっているのは確かだ。頑張って上げても１８００ｍ。山は２０００ｍ。たらないなぁ〜。はまる時はとことんハマル。いつのまにか三方やまに囲まれ「こいつらどないすんねん！」と、思った。
俺は、その集団に別れを告げ別のルートでとにかく山を越えた。これは、かなり遠回りなので誰もついてこなかった。独り寂しく、レースの行方を気にしながらなんとか距離を伸ばした。距離は、集団が降りた所と差は無かったが俺は諦めず遠回りでも先へ先へ進んだという充実した満足感があった。
今日のタスクは、ゴール者なし。サーマルの継続時間が短かった為だとおもう。あと30分早くやっていれば一人くらいゴールできたかもしれない。あくまでも、「かも？」だが。
結果的にモリジンコースが正解で、トップは５０．５ｋｍとだいぶ近くまで戻って来ていた。川地選手もこのコースで成功している。距離は４５．４ｋｍで順位は4位。俺は、辻選手と同じ距離で４０．３ｋｍ。別の所に降りたのに、偶然距離が同じだった。順位は27位。やっぱ、このコースは失敗だったナ。
今日もいい天気。もうこのクダリは書き飽きた。天気は良いが、温暖前線の通過で風が強くなるらしい。
テイクオフに着くと、逆転層が出来た時と逆のもやが発生していた。下の方がク リアでテイクオフレベル（１６００ｍ）から上が靄っているのだ。湿った暖かい空気が流入してきたのだろう。だから、今日はモンブランが見えない。いつもはくっきり見えているのに。
そんな条件の中、待つ事４時間、タスクが発表された。タスク距離３９．８ｋｍのショートタスク。高い所は風が強そうだが、なんとかなるだろう。３時過ぎにレースが始まった。コンディションはあんまり良くない。サーマルが間欠的な上に少し乱れている。風は強め。
迷いなしで進めたらよかったが、現実は、迷いまくって気が付けばシンガリじゃないかと思うぐらい遅れた。「もうリカバリーできないだろう。」なんとかゴールまでと飛んだが、最終パイロンを撮る前に降りてしまった。というのも、コンディションが弱くなったので高さを稼ぎたくとも稼げない。
最後の最後まで諦めないつもりで飛んだが。ほとんどの選手は、最終パイロンを撮ってランディングしている。あとは一山越えてゴールなのに渋過ぎて高さが稼げないのだ。みんな頑張ったけどネ。今日のミニマムディスタンスは、ゴールだった。ゴール者は、なし。だから、大会としても、ワールドカップとしても不成立に終わった（そうゆうルールな の）。
このミューシーでは、「ブルー（雲一つない空の事）」と「激渋コンディショ ン」に苦しめられた。サーマルがあれば人並み以上に飛ぶ事が出来る。サーマルが弱くなればなるほど、このワールドカップクラスで戦う中では足りない所が多い。あと、風が強くあれている条件の時だ。よし！ガンバロ！
大会の結果は、ステファンステグラーが優勝した。俺は、36位と振るわない成績に終わってしまった。
大会結果は www.pwca.org に載ってます。