オレ達がブライトの大会でケムリがどーのこーの言っているときには、ここは雨が1週間続き、雨がやんだらこんどは強風でてんやわんやだったそうです。
大会期間は、良いコンディションになりそうだ、と宮田さん。去年は惜しくも優勝を逃してしまったので今年は気合が入りまくっている。
もちろんオレも連戦連勝するべく気合入りまくりやで。
さてさて、語りだしたらきりがないので、本題に移ろう。
ここマニラは、(オーストラリアなのにマニラっておかしいよね?)クロスカントリーフライトで有名なエリアなのだ。
今回のオーガナイザーを務めるゴットフリー氏は、335kmの世界記録を出した人で有名なのだナ。
エリアは、平野部にポコっとある「ボラ山」を中心に360度どの方向へも飛んでいける。主に北に距離を伸ばす。どこに行っても切り立った山なんてない。
飛びやすいと思うかもしれないけど、これまた苦労するのです。後日、岩屋にかえって久しぶりにホームエリアでフライトしたらなんて楽しいことか!サーマルが むっちゃわかりやすいし、困ったときには山に戻ればいいわけだし、マニラも良いエリアだけどオレはちょっとえーわ(笑)。
それほど、今回の大会では失敗と苦労の連続だったわけ。
本題から離れてしまったので、再びエリア紹介といきましょう。
では、どうやって飛ぶのか?雲を見て気流のぶつかるポイントやサーマルのきっかけになるポイントを探しながら飛んだら良い。 100kmぐらいはコンディション次第で簡単に飛んでいけます。クロスカントリーが好きな人や興味のある人には勉強にもなるし、良い経験になるよ。
雲を見て、行くタイミングや離脱のタイミング、ラインの読み、サーマルのトリガーポイントを考えたり、それらを頭ではなく身体で感じ経験にする。ここマニラなら
簡単に経験できることだろう。
マニラ滞在1日目の朝
さわやかな朝は、鳥の声で始まる。
鳥の声を聞いていると、大自然に包まれた気分になる。車の音や都会のざわめきはここにはない。
パラグライダーを通じて経験することっていろいろあるけど、ほとんどはこうした自然との対話というか、接することが経験することであり 感動することである。ほとんどのパイロットは、こんなことが好きだろう。中には文明的生活以外は出来ない人もいるだろうけど。
以前に、自然の中にいるときは、携帯電話やコンビニエンスストアなんて必要ない、なんて言った事がある。あれから4年経ったけどいまも同じ気分だ。 いらないよ!ほんまに!!(今は)
さて、他の方々は、朝食の準備で忙しそうだ。ほとんどの人は初対面なので、シャイなおいらはどうしていいのかわからない。
そうこうしていると、宮田さんやエディーさんが起きてきた。彼らは、もうすでに1ヶ月ほど滞在しているという。朝食の準備をしているのは、ガンコチャン(グランボレのスタッフ)
と、石川ちゃん(大学生)。二人とも毎日、朝昼晩と食事を作ってくれた。ほんまに、ご苦労様でした。いやいや、こっちの話だけど、まぁそんな感じで一日が始まるわけ
とんでもない強風が何日か続いたある日、カンガルーがヒョコっと現れた。
これは、ゴットフリーが餌付けしている2匹のうちの一匹みたい。それにしても、パンで餌付けとは、、、
ちなみに、おれがパンをあげた。尻尾が大きくて手が貧弱だったよ。
写真にマウスを持っていくとなにかが起こる!
さてさてともあれレースが始まったわけですが、序盤戦の3つのタスクは、私目はまったくだめだったですよ。なぜかって?勝負を捨てたわけではなく、気持ちは筑波のワールドカップに行っていたわけで、そもそも今回の目的はワールドカップへの調整ですから思い切りやってなんぼでやんすよ。ただ、思い切りが良すぎるのはなんですけどね。レース中のポジションはとにかく前!前!前!うしろのやつらなんか関係ない!降りてしまったらそれまでだけど、どこまで自分自身攻めきれるかが今回のトレーニングの魅力なんだ。結果は大切だけど、、、
TASK2は思惑通り駒が進んで、最終ターンポイント手前までぶっちぎりのトップだった。単独のリスクは重々承知して候。でもね、相手をみて飛ぶのだったらいつでもできるやん。今回は、くどいようだが、ワールドカップの練習でオレの練習課題として、単独になったときの心理状態の平安と正しく状況を見極めることを課題としていたから。
とにかく前に行きました。結果的には、失敗し、後続の集団にあっさり頭上を飛ばれておわってしまった。それでも、オレは納得のいくレースだったよ。ただ、応援してくれている人には申し訳ないけど、必ず筑波のレースに通じているから今は辛抱してほしい。
3日目までトップの宮田さん。
マニラ滞在が長いから誰よりもエリアをよく知っている。モチベーションも強く、去年優勝を逃しただけに今回の意気込みはすごいものだ。