2003年の始まり (10/02/03)


おかげさまで、、、

2002年は、今までやってきたことが実った年だった。
ワールドカップに参戦して7年目。いろんな事があったけど、前進しつづけたから結果がついてきた、というわけ。
これもすべて、応援してくれたみなさんのお力添えあってのもので、いつも感謝してます。ありがとうございます!

今年は、世界チャンピオンの座を狙っていきます。もう射程距離だから、あとは実行に移すのみ。

2002年を振り返って

去年のワールドカップ、ならびにジャパンカップで成績が良かった理由を考えると、メキシコ戦で扇澤さんがいった一言で変わった。
「今日から本番!」
レースを終えて、一日を振り返る事は大切なこと。でも、明日は明日で気持ちを新たに戦わなければならない。
ましてや、1週間という長い期間をモチベーションを高めたままでいかなければならないし、レース中に過去の失敗に気持ちが とらわれて何をするべきかわからなくなってしまう。
だから、一日が終わったらそこで一旦ピリオドをうって、次の日は新しい気持ちでやっていく。前の日のことは語らない。

レースで勝つ秘訣は、目の前にある状況を正確に把握してなにをするべきか考え実行すること。 それが良いときもあれば、最悪の状況のときもある。
去年のジャム勝のレースは、本当に苦しい展開だった。序盤は良かったのに、 中盤からサーマルが弱すぎていつ降りてもおかしくない状況にはまってしまった。 それでも、降りたらレースはおしまいだから飛びつづけることでなんとか状況が良くなるのを待った。1時間ぐらいは待ったと思う。高度が低いパイロットから 順番にランディングしていく。だから、誰よりも高い高度を保てるように最善を尽くした。あんなに長く待ったのはいままでになかっただけに、それをやり遂げて 良い結果を生むことができた。
普通の精神状態ならば、マイナスに考えて「あー、サーマルが無くなったから降りてしまうなぁ。コレではみんな降りてしまうだろうから距離を伸ばそう」と考える シチュエーションだった。でも、オレは勝ちたいから飛びつづけた。もしあの時サーマルが無くなって距離を伸ばした人が勝ったとしても俺は後悔しない。 それだけ、攻めたのだからそれで良い。

輝くために

最近、レースの経験が浅いパイロットと話す機会が多く、いつも質問する言葉がある。
「大会に出て何をしたいの?」
シンプルな質問だけど、しばらく首をひねってから答えてくれる。9割の人は「上手くなりたいから」 と答える。他には「自分のレベルを知ることができるから」「いろんな人と交流することができるから」などがある。 なんか、もったいないなぁと思う。せっかくお金と時間かけて大会に出るのならばきちんと計画して目標を持つべきだよ。 ゴール(目標)が設定できないといつまでも走りつづけないといけないよ。ゴールがあればそこまでのプランニングが出来る でしょう?もし、ゴールしたならば、ゴールがスタートになりまたあたらしいゴールに向かって行く。これがスポーツってやつじゃないの?
あと、身体を動かすのが嫌いな人は99%良い結果が出ない。身体を鍛える=精神を鍛える。だから、パラばっかりやってもだめなんです。

と、まぁそんな話をしてるわけです。みんな、輝くチャンスはあるから頑張ってほしい。そして、強いパイロットになって一緒に飛びたいね。

最後に
さて、オレどうなのだろうか?
以前は、世界チャンピオンになったら引退する。と、考えていたけど、レースは続けれる限り続けていくつもりだ。 それは、今は追いかけている立場だけど、チャンピオンになったら今度は追いかけられる立場に逆転する。追いつかれないためにいつまでも走りつづけて 、良い後輩たちを育てるのがチャンピオンになった後の目標だ。

うーん、われながらかっちょええなぁ、、、


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