ヨーロッパ選手権前編 (02/07/08〜19)


イタリアから電車とバスでスロベニアのトルミンという町にきた。ここに来るのは3回目だ。最初にきたのは多分5,6年前だろう。その時はワールドカップだった。去年もワールドカップがあった。

このエリアは、東西に山脈があってわかりやすい地形で北へ行けばアルプスらしい荒々しく美しい山が続く。そして、イタリアとの国境がテイクオフからわずか10kmの所にあるし、 北側にはオーストリアとの国境がある。ここは、飛べない日は、川へ水浴びに行ったり、普段上空から見ている山へトレッキングに行ったり、ちょっと足を伸ばしてイタリアへパスタを食べに行ったりと、なかなか飽きないのだ。

さて、ヨーロッパ選手権だがこの大会は2年に1回行われていてヨーロッパ各国の代表選手で競われる。大会としてのレベルは世界選手権より高いと思う。なぜならば、世界選手権やワールドカップに 参加しない(できない)隠れたパイロットも参加している(らしい)。それから、なんと言っても世界選手権同様、国別対抗でチーム(各国)の力が問われる。前置きはこれぐらいにしておこう。



7月8日 TASK-1  タスク距離99.1km


ヨーロッパ選手権、初っ端のタスクはメインテイクオフから西へ約25kmのところにあるストール(TP2)というエリアを2往復するようなものだった。距離は100kmに近い。このビックタスクが出来るぐらいコンディションは良かった。レースの種類はスピードランで、スタートのタイミングは自分で選択できるので後の方にスタートした方が有利になる。ちなみに、ポイント計算はギャップシステムでPWCとは違う計算式を使用している。このタスクは、ストールまでいかにサーマルを突っ切って行くかがポイント。山の斜面をなめるように進んでいく。とにかくスピードだ!このタスクは、結果的にアレックスが勝った。飛行時間は3時間10分という驚異的な速さだった。しかし、得点計算式では1000点ではなく905点だった。チームでは、扇澤選手が3時間44分で7位。只野は8位。辻選手は、ゴールまであと100mぐらいのところに降りた。

 

 


7月9日 TASK-2 タスク距離 78km
今日は、ボベックという町へ行ってストールを経由して帰ってくるタスクだった。これが曲者で、ボベックへは3つの行き方があり谷風は変化しやすく難所でもある。それさえリターンできればあとは楽勝なのだが、、、結果は、フランスのグレゴリーが飛行時間2時間49分でフィニッシュした。1〜3位はフランスが独占した。日本勢は、扇澤選手がトップから5分遅れで19位。只野が17分遅れで47位。

ゴールライン




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