フランス選手権 前半 (02/06/16〜)


 今年は、6月3日からヨーロッパ遠征。最初は、フランスのアヌシーを中心にコーチ付きでトレーニング。6月16日から、フランス選手権に出場した。実は、この大会に出場するのは突然決まったことだった。フランスは強豪が多いので緊迫したレースになったよ

6月16日TASK−1
クルーズという町で開会式があった。この大会で使用するテイクオフは全部で5箇所で日替わりで変えるとか言っていた。まず最初のテイクオフに決まったのはミューシーだった。 天候は、晴れのち曇り。ミューシーのエリアは、パラグライダー発祥の地でもあるゆえ高低差が100m近くあるし山の斜面も急勾配になっている。テイクオフしたら、まずはクリフ(断崖絶壁)に接近してサーマルにのる。
この日のレースは思ったほど上がらなくて数十メートルトップアウトできれば上出来という渋い闘いで大半の選手は最初のターンポイントの後降りた。そんな中ゴール手前まで飛んできたのはたった一人。去年のワールドカップの覇者パトリックベローだった(右の写真に写っている青い機体の人)。

 

 

 6月17日 今日はフレーンというエリアに行った。山頂の標高は2700m。台地のようになった山で巨大なスキー場がある。テイクオフへは、ゴンドラを乗り継ぎ行ったがそれらしいものは見つからなかった。どこからでも飛んでいいらしいが、大会ならば所定のテイクオフ場があり、ゲートがありって雰囲気なのにどうゆうことやねん!どこからでも飛んでいいといっても雪で歩きにくいし、風がイマイチ。30分歩いてみんなが目指すところに行ったが、風が後ろから吹いている。それで、また戻って飛ぶことになったが再び風がフォローになって結局キャンセル。つまり、フォローのフォローでフォローのしようがないって事。コンディションは最高だったが、テイクオフの場所は最悪だった。


 

 

↓フレーン(テイクオフの山)上空3800mより

6月18日 Task 3
テイクオフは、シャモニーにあるプランプラ。タスクは、アヌシーに行きアラビス山脈を伝ってクルーズ(HQのある場所)へ戻ってくるものだった。距離は80kmを超えている。
コンディションは、キャンセルになった昨日よりは劣るものの、すばらしい!風がほとんどなく天気も快晴。所々に積雲があってむっちゃ良い感じだった。レース展開は、スタートラインを超えてから、アラビス山脈の岸壁をスレスレで行くとトップアウト!その後、一気にアヌシーへ行った。帰り道にラ・クルーズ(アラビス山脈の中間点)へのアプローチで明暗が分かれ、只野はベロー氏を見ながら行ったので大成功。トップ集団でアラビス山脈を離れた。そこから8機程まくって4位でゴールした。アラビス山脈のフライトが好印象だった。


6月19日 BEST DAYだ。 タスクは、シャモニー→ゴンボノ→サモワン→ミューシー→ゴール タスク距離は、期間最長104km。結果は、正一郎が4時間30分でトップゴール!!勝因は、フランスのトップパイロットをぴったりマークしていて、サモワン→ミューシーのレグでトップを走っていたベローがダイレクトコースを行くのに対してオレは少し迂回するように高い山へ向かった。理由は、ベロー側の雲が一見成長過程にあるように見えるのだが、30分前から観察している感じでは衰退していくタイミングになると読んだから。
それが大成功!楽勝でトップになったのだ。

ゴールには、オレがゴールラインをカットするころに現地についたアラン一家がオレを出迎えてくれた。アランが目を丸くして「ショウ、ホントニオメデトウ!!」と言った。シルバンとリサは、ほっぺにチューしてくれた。嬉しいねー☆

オレが初めてワールドカップに出場したのは1996年のフランスだ。あれから8年目にしてやっとトップゴールの快挙を成す事ができた。これまで応援してくれた方に感謝したい。

明日からもこの調子でやっていこう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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