親バカパラ日記 (01/10/08)


 翔大8才、隆大6才はまだオムツをしている頃から講習場でフワフワとパラで浮遊させていた。 もちろんハーネスを頭の上で押さえて飛ばされないようしてだけど。その内には岩屋山から親子で Tandem飛行を夢見ていたが、まだまだ体重が軽いし、無理に飛ばして恐怖心を持たせたら一生パラ も空も飛ばなくなる。巣立ちのひな鳥を飛ばすタイミングを心待ちしていたら、その日はあっけなく 訪れた。

 10/5、隆大は幼稚園創立記念日でお休み、スクール生を送迎するYUKAに付いて 山頂に上がって来た。穏やかな南東の風に次々とTake offしてゆく大人達を見てるうち突然、 『飛ばしてくれ』と言い出した。しめた!チャンス到来。

 スクールに戻るとYUKAが隆大の準備をいそいそとしている。短パンに足もとはナンタ〜ル♪サンダルチア。お空は寒いからとT shirtの上から、空飛ぶ空手マン大倉さんからプレゼントされた空手の道着を着て白帯をしめて凛々しい。 初めて大空を飛ぶ、初陣に相応しい。

 Take offはいつの間にか冷たい風に変わり上空には黒い雲。 風向きは北西に変化して風速も5mと強め。サポートする正一郎の腕を掴んで離さない隆大。 『グーチョキパーのグーにしてみろ』と正一郎に言われるままにグーにした瞬間、手が離れ離陸。 雲の吸い上げがきつく、GIN のBongoはぐんぐん上昇。内心ヒヤヒヤでも平常心を装って声をかける。

『大丈夫だよ恐く無いからね』それは自分にも向けて声をかけてたいた。親の心子知らずで足をぱたぱたしてはしゃいでいて、『事務所も家も見える。』とかなり落ち着いていた。こちらはず〜と両翼端を折って翼面積を小さくしているがなかなか降下しない。やっと 着陸した時は親子で無事地球に生還の思いでした。そして隆大は初陣を終えた若武者の様に 頼もしく見えた。

 

 その夜、今度は兄の翔大が『僕も飛ばしてくれ!』と言い出す。よしよし明日の朝、風が良ければ飛ばしてやろうと約束。翌朝、週末恒例のアサレンの準備で早起きしてたら翔大も起きだし、着替えてる。アサレンに集まったアミーゴ&アネーゴ達と山頂 に上がる。

 昨日の教訓を活かして小さめのTandem機、Freexのステレオを使用する。朝のTake offは 穏やかな北東の風、風も良いし本人も全然怖がらないのでリバースであっけなく飛び出す。 朝の風は気持ちよく、隆大の時の様に気流が荒れてない。グライダーサイズも適正で快適、 念願の親子で朝の空中散歩を楽しんだ。

 

 夕べ、寝る前に本を読んでやってから、どうだった 叉飛びたい?面白かった?翔大は『又飛びたい!』隆大は『恐かった!』の一言がドキッ。 やっぱり子供は正直だ。穏やかな風で適性サイズのグライダーで飛さないと見破られる!!

 料理も子供が旨いといったら成功。今度は隆大にも、とうちゃん旨い!?と言わせよう。


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