楽しみましたか3連休 (99/01/18)


 1/14、明日から3連休。どんな風が吹くのか、なんとなくワクワクする。今日は時雨れていて飛べない。

 ビデオルームでは明日から始まるワールドツアーの為の合宿(COO)へ出発前にして、加藤豪君と正一郎が空ではなくTVゲームで戦っている。無邪気に遊ぶ2人の後ろ姿を見ていると、まるで戦場の様なワールドツアーで今年はケガもなく事故もなく、でもがんばって、いい結果を出してヨと虫のいいエールを送りたくなる。夕方、関東平野COOへと旅立った。車で10時間はかかるだろう。

 静かになったOFFICE。明日から始まる連休。嵐の前の静けさか。ウインドカームか。電話のベルがなる。
『初めまして内藤です。岩屋の天気はいかがですか?』
『内藤さん?ABCお天気キャスターの内藤さんですか?』
『そうです。土、日ぐらいに、ハングを飛びに行きたいのですが、お天気はどうでしょうか?』
『それは、こちらから聞きたいくらいですが、たぶん日曜日がいいと思います。』
『私もそう思います。』と、お天気のプロ相手に変な会話となってしまった。

 同じ気象予報士で、以前気象セミナーで講義を聞かせていただいた松野さんは、年賀状に夏から秋にかけて石油掘削船に、お天気担当で乗っていたと書いてあったので、そんな話をしていたら、内藤さんも乗ることがあると話していた。冬の北極海なんて大変だろうなぁと想像してしまう。それでも、お天気とゆうソフトで、たくましくビジネスにしてゆくライフスタイルはダイナミックだ。

 『1/13の岩屋山頂の様子はTAKのホームページに出ていますので見てください。』と電話を切る。内藤さんも来る岩屋の週末が楽しみだ。

 1/15成人の日。どんよりとして天気も悪く、スクール生の集まりも悪くて12〜3名。まさしく風商売である。新しくスノーボードを買ってくれた(買わされた)木戸夫妻は早々とOyaスキー場へと行ってしまった。山頂の吹流しを見るかぎりではコンディションは悪いが、一度は上がってみないと気が済まない連中を連れてテイクオフへ。やっぱりあきまへんと下山。時折、しぐれが降る中でひさびさの基礎トレーニングをグリーンパークで始めた。2時間程、斜面を登っては飛びで汗を流した。11本も飛んだヤツ(娘!)もいた。OFFICEに戻り、又しても木崎湖のマヌーバーVTR。頭の中はパラフルになっている。

 夜、映画でアポロ13号を見終わると時計は12時。翌朝5時に目が覚めて、あれこれ昨日の事など思い浮かべていたら、昨日、講習場でチェックフライトしたΣ4を忘れてきてしまった。シマッタ!一発で体は起床!モードに入る。真暗い中、外に飛びだす。夜降った雨がバリバリに凍っている。ツルツルの道路の上は、今さらあわててもしょうがないのに車で急ぐ。しぐれをさけて、あずま屋に置いていたパラ。あった!よかった。思わずBagを抱きしめてしまう。ヘッドライトでふと気づくと自販機のごみ箱がひっくり返ってゴミが散乱。車からゴミ袋を出して拾い集める。なぜかカチカチに凍りついた紙オムツが3つもころがっている。なにも知らない人が見たら早朝からゴミひろい、ごくろうさんとなるだろうか、とにかくパラがあってよかった。

 アポロ13号とΣ4のおかげで、とても眠い状態でOFFICEへ向かう。今日もスクール生は10名程度。スクール生の集まりはコンディションのバロメーター。ん!?久々の顔がある。TOKIOの稲田君ではないか。昨夜私と同じ様に、アポロ13号をTVで見てから。突然、TAKへ行こうと思い立ち、練馬の自宅を後に、東名、名神、500KMをXC。私が暗やみの中で、紙おむつやアキカンをひろい集めている頃は、関ヶ原を走っていたと言う。5,6年前の彼は東京から転勤して来てTAKで練習しコンペで活躍していた。私と招待選手で北海道は美幌へも行ったことがあった。大会ではほとんど自分からしゃべらないので、私が通訳をしていたくらい。今は又、TOKIOに戻ってサラリーマンをやている。3年ぶりに戻ってきてくれた稲田君も乗せて車でテイクオフへ。又しても南西の風で飛べない。今日も又、マヌーバーのVTR。それも見飽きると次々と帰って行く。最後にコタツにポツリと稲田君が残っている。何もしゃべらないので、私は一人でグリーンベルのプールへと泳ぎに行った。中学、高校と水泳部だった事もあり、水の中は空の上と同じくらいいごごちがいい。受付にいる弟子の恵一君は『今日も飛べないのですか』。

 いよいよ連休最後の日曜日の朝がやってきた。OFFICEまで、家から歩いていくと、もう早、ブルーのパラが一機飛んでいる。長野さんのBluesだ。今日は40名近く集まっているので、いいコンディションになりそう。テイクオフには予告通り内藤さんがABCのカメラクルーと来ていてグライダーをセットアップ中だった。内藤さんとは初めて会うので、あいさつをしてTAKの皆さんも紹介。ランディングのスクール生の誘導があるのでテイクオフを長野さんに任せてチェックフライトのΣ4でT.O。北西の風、3m/s。風は冷たく、固い感じ。時折、突風の様な北風が入り乱れる。機体は急上昇後パーン!とつぶされる。反射的にフルグライドにして、機体スピードをつけてやる。2〜3回、回ってあざやかに回復した。まるで、難しい数学の解答が出来たような気分。この2日間、風待ちで飽きる程見た、マヌーバーのVTRでいろんな情報が頭の中にインプットされ無意識に操作したと思われる。

 扇沢さんとキリッシュさんが手を上げて!と叫ぶ声がしたような気がしたぐらいVTRを見ていた。機体は回復したものの、スクール生を飛ばせるコンディションではないので、ちょっとウエイティング。昼食後、すばらしいコンディションとなり、ビギナーからエキスパートの方まで全員フライト。次々といい顔をしてランディングしてくる。全員、いい飛びをして夕方OFFICEでミーティングをしていると内藤さんからの電話。

 『今日は、いいフライトと撮影が出来てありがとうございました。』と。今回の模様は1/22(金)大阪、朝日放送ABCワイド(PM5:10〜5:20)で。タイトルは近畿の北部と中部の境目の冬の天気はどうなっているか。ハンググライダーで空を飛び、気流や風を体感し雲にまでさわれる、気象予報士、内藤さんならではの今回のレポートとなる。それにしても、3連休で一番いいコンディションの日に登場し、ねらいすましたピンスポットのテイクオフタイム(PM12:30)おそれいりました。

 こうして、みんなが楽しみにしていた3連休は内藤さんの電話で始まり、全員飛べてニコニコ。ハッピーエンドで終了。COOで合宿中の正一郎も5時間近くも飛べたとハイテンションの電話。関東地方も良かったみたいでよかったね。明日も帰らずCOOで飛ぶと言っていたので、明日もいい風かな。明日は定休日。私は恵一君と仕事を離れて飛びます!飛んでます!あっと、忘れていたアポロ稲田君、TOKYOへは無事生還したかなぁ...。


[ホームへ] [思いつきへ]