KIDSパラグライダー教室、全員フライト! (98/08/04)


 朝8:30、予定通り14名の小学生5年、6年生が市川町教育委員会の4名のスタッフと共にTAKへやってきた。校長は、昨日買ったクマのプーさんのTシャツでお出迎え。ちょっと早いので、パラグライダーのビデオを見せてやろうと中へ案内すると、すかさず『もののけ姫』を見つけて、これを見せてとわめいている。『ダメー』の一言で、6月TVでON AIRしたパラのVTRを見てもらう。イメージをつかんでもらってから、グリーンパークのパラ講習場へ向かう。

 今日は、平日にもかかわらず、長野教員をはじめTAKの方々が12名も手伝いに来てくれて、本当に頭が下がる思いだ。

 長野さん、機体説明の後、一人一人サポートして低いところから飛ばすとゆうより、浮かしてゆく。体重は30Kg〜40Kg(中に60Kg)、身長140〜160cmちょっと小柄な大人ぐらい。風はゆるくアゲンストでとてもラッキー。2時間位で全員講習場上部から高度(10m〜20m)、距離(100m〜500m)。その時々のタイミングで異なるが、みごとな飛行。にこ、にこして飛んでくる。

説明 初飛び 上段から 講習終了
説明をする長野教員 初めて浮く 上段から飛び始める 講習終了

 昼食後、今回の計画を最初に相談にやって来たミス・タカハシをタンデムで飛ばして喜ばしてやろうとTake off地点へ。子供たちとフライト見学に来た彼女に『タンデムしませんか!?』と言うと、『ぜひ、子供たちを!』と。一人だけタンデムではもめるのではと心配したが、あっけなく恐い、恐いと、全員がしりごみ。その中で一人、『やってみます』と手を上げた小6の男子。

タンデム
タンデムで飛ぶ

 今回の計画を実行に移した勇気あるスタッフの皆さまと、それに参加して来た子供たちの為にも失敗は許されない。いつになくプレッシャーがかかる。いい風が来た。不安そうに、でもしっかりと手を上げて『飛びたい!』と名乗り出た少年の未知の世界への旅立ちだ。オレと少年は軽々と宙に舞う。おだやかな上昇気流で、ゆっくりと高度を上げてゆき、Take off地点は早、眼下。地上にのこった子供たちも飛び立った少年も手をふる。20分位のソアリングの後、無事ランディング。

 新しい試みを勇気をもって実行した大人と、それについてきた子供達。そして、応援してくれたボランティアのTAKの方々。この夏一番の暑さの中で、もっと熱い夏の思い出をつくることが出来た。

 子供達が帰った夕方、TAKの皆で岩屋山へ。西風のすばらしいアーベントサーマルコンディションに次々とTake off。最後のオレも。子守から開放された母親の様な気分で、空を飛んだのは、オレだけだっただろうか?



飛行
グリーンパークでの練習(ビデオ映像)
 グリーンパークの上段から、一番下まで飛行した時のビデオ映像です。ファイルはQuickTime形式で1Mbyteあります(画像のサイズは160x120で、秒4コマ)。モデムで接続しているときには、データを呼び出すのに6分位程度かかりますので、注意してください。

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