Are you a Sakana? (鮎は魚) (98/07/25)


 岩屋山からパラグライダーで飛行してランディング上空へ来ると、横を流れている川が目に入ってくる。加古川の最上流だ。夏ともなれば、ヤスを手にした、子供や大人が川にもぐって川遊び。とても涼しげだ。7月25日土曜日、岩屋山は風も悪く、午前中はウエイティング。

 おとなりは、加美町(和紙で有名)から週3日はやってくる金川さんが、朝から川に入り網をはって見事な鮎を5〜6匹つかまえてきて、スミ焼きにしてTOKIOへ行っちゃう岡部君に食べさせていた。金川さんは、ずっと加古川の漁業組合に入り、夏はこうして鮎取りをしていて、所々に穴の開いた網をみんなに見せていた。これでは、10匹かかっても、5匹は逃げるか。俺は思いついた。頭数で数えれば、2〜30名はいる。『また!鮎取りに行こう』

 人材も豊富で、職業潜水師、かっこ良く言えばプロダイバーの小林さん。(潜って魚をとる方でない)御前崎の波をけたてぶっ飛ぶらしい、ボードセーラの岩崎君。2人共、マリンスポーツが得意なだけあって、こんな山奥へ来るのでも、水中メガネ、シュノーケル、ヤスをちゃんと持っている。岩崎君はウエットスーツまで着込んでまさに水を得た魚、状態。

 みんなでワイワイ言いながら川に入る。ここ青垣町は最上流となるため、生活用水を流さない行政をしていると聞いたことがあり、水はとてもきれいで、6月ともなるとホタルが乱舞する。満天の星の夜、飛び交うホタルを目で追っていると星空と区別がつかなくなる。

 みんなで手をつないだりして、川の中を横一列となり、上流に仕掛けた金川さんの網に向かって、じゃぶじゃぶと川下から魚を追い上げていく。信じられないことに、ボロ網でも20cm位に成長した鮎が2〜3匹かかっている。つかまえた鮎を顔に近づけると、魚のにおいはなく、スイカの様な甘い、いいにおいがする。川の中の石についた川ゴケを食べているからだ。すばっしこく泳ぐ鮎を海の男の意地にかけて手づかみを試みる小林さんの水から出ているお尻を、先週、T.OでツリーランしたばかりΩ4の本田君が青竹でつっつく、つく、つく。老若男女、時を忘れ川遊び。だんだん疲れてきて、だれからともなくTAKへもどる。スミをおこして竹グシに鮎をさし、みんなで食べる。うまい。今日は、畑でとれた野菜と川でとれた鮎を食べて結局、1回も飛ばず。でも、楽しかった。(はずです...)

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