兵庫・岩屋エリア

*岩屋リポーター・TAK

☆北西風が吹いた敬老の日☆

 週末連休をひかえた平日は又しても台風の影響で南風がブンブンで飛べず。その台風も日本海方面に抜けた土曜日の13日、 ここ岩屋は雨風が強くスクールも開店休業状態。静かなスクールのシュミレータに新調したばかりのハーネスでぶら下がり調整をして暇つぶし。フットバーをか なり短くしないと脚が届かないタンソク。アクセレーターの紐もかなり短く鋏でチョキリ。それなりに調整するとジャストフィツト、あまりにもぴったり調整出 来たら
そのまま転寝してシマッタ!暑くて目が覚めて閃いた事、明日のアサレンは6時にしょう。

(写真=北西の風がきれいに入った)

 敬老の日の前日は14日の日曜日、朝5時に起きてスクールへ行くと薄暗い中で長野教員とタンデムパイロットコースの兵頭君がグライダーを車に積み込んでいる。長野教員がおもむろに双眼鏡を出して(なぜかいつもポケットに双眼鏡が入っている)山頂の吹流しを見ている。暗くても見える?

『風向きはいかがでしょう?』

『暗くてなんも見えんじょ』

 朝も早くからなんとも不思議な会話で、知らない方から見れば異常な世界なのです。

 5:30、なんとパラグライダー専用駐車場は車で一杯でもはや尋常ではない。もし今朝の風が悪くて飛べなかったらと思うと困った時の神頼み。風の神様良い風吹いて頂戴よと呟くのでした。

 山頂は北西の風が穏やかに吹きタンデムも楽々テイクオフ。終日穏やかな風が吹きアサレンから5本も飛べました。私は午前中だけでも4名のタンデム を飛ばしその内の2名はサーマルをゲットしてキ〜ンと上昇してはスパイラルで喜ばしてやった。この日の私のパッセンジャー全員が男で、スパイラルするたび にキャーと悲鳴。すると無線で正一郎が『親父、男の悲鳴は勘弁してよ』ワシもそう思うよ。

 夕方、今日も無事終わろうとしていたら、夕凪をのんびり飛行していた吉川さん(筑波プレワールドカップ優勝)がまさかの山沈。聞けば、『森のコズ エちゃんコンニチワ!』とコズエにハイタッチしたらラインが引っかかり森のコズエちゃんに止まり木。最後のタンデムでその上を飛んだら黄色のキャノピーが だらりん。なんともしまりが無い。幸いけがなく(スキンヘッドなので)良かった。8時過ぎ無事帰った吉川さんでその夜のTAKスクールは敬老の日前夜 祭!?の騒ぎでした。若い連中は早々明日は敬老の日、けいろう〜と帰った。

(写真=ジンのニューカラーのタンデム機)

 敬老の日、アサレン7時穏やかな北東風が吹き練習熱心な練習生は全員飛んだ。日中少 し風が強くなる予報通りに風は強くなった昼前後、エキスパートの方々が北西の谷でリッジソァーリング。北西の尾根が続いている大名草(おなざ)まで尾根上 を飛びリターンしたのは三木恵ちゃん。この日は3時間20分も飛びました。翼は佐藤哲ちゃんインポーターのカイエンでした。哲ちゃんがいなくとも翼は活躍 してるよ。はやく良くなって岩屋に来てね。

 夕方5時以降に風も穏やかになったので練習生を飛ばしに山頂に上がると山頂の風は冷たく、全員飛ばし終えてテイクオフスタッフをしてくれてた長野 さんに車を下ろすから飛んでよと言ったら『もう身体が冷えて飛ぶ気がしない』と。季節は何時の間にか夏から秋に代わっていた岩屋でした。

 敬老の日の翌日は抜群のパラ日和となり、18日から白馬で開催、日本選手権を控えた岩屋育ちの正一郎は安全山三往復を1時間40分で絶好調の飛びでした。

 岩屋は南東風弱めサーマルコンデションが特に面白い。田んぼの稲刈りも終了してこれから4月までの7ヶ月間はどこに飛んでも安心のシーズンとなりました。

 岩屋も秋のクロカンシーズン到来! 岩屋登り口のぶどう園の葡萄は甘くて旨い! 丹波の黒豆の枝豆でビールが美味しい季節。サーマルの中に丹波松茸のニヨイがするかもしれません。天高くパラグライダー飛ぶ岩屋へいらっしゃませ♪

INDEX