兵庫・岩屋エリア

*岩屋リポーター・TAK

スピードラン大会、始まり始まり


 岩屋ではこの時期になると岩屋クロスカントリー大会を開催していましたが昨年はお休みでした。GPSが普及したのでコースを決めてスピードラン大会をする事になった。期間は4/5〜4/13までの間でこの週末の土曜日、5日がレース初日となったがあいにくの雨でした。昨年、PWC最終戦韓国で優勝した扇沢さんが富山から駆けつけてくれたので青垣町総合スポーツ公園の講義室でパラグライダーのレースに関する座学をした。

 今回のスピードランコースを事前にテスト飛行したBoomerang3吉川正雄さんのタイムは1時間9分と速い。同じコースをOASIS高橋さんが3時間半ですがこれも立派なフライト。二人のフライトデーターをプリントアウトしたのを皆で見て学習。Boomerang3はもちろんレース仕様、OASISはセカンドグライダーなので性能が極端に違う翼で同じコースを飛んでるので当然コースの取り方も違ってくる。タイムは遅くともこのコースをフルコンプリートした充実感がある。GPSが普及したお陰でデーターを解析して比較出来る新しい時代の到来。大会終了後もこのコースは岩屋の空のサーキットコースとなる事でしょう。

 扇沢さん、正一郎とトップレーサーの話を聞く若いレーサー卵っち達の目は☆☆☆輝いていた。TAKスクールでは夕方からジャパンカップ吉川正雄優勝Partyと正一郎PWCスイス壮行会を夜遅くまで盛り上がった。二次会で気がつけば2時かい〜早く寝ましょう明日は良い天気ですと床へ。

 明けて日曜日の6日、張り切ってアサレン8時全員集合をかけていたらアラララ…天気快晴ですが山頂の風は北西ブンブン。扇沢さんは京都亀岡でオープンするBIRDS大沢さんのエリアへ向かった。山頂が強風で飛べないので風が治まるまで講習場のGreen parkで基礎トレーニング。冬場にまったく顔を見なかった方々も多く40名程が立ち上げをした。杜の中で鳴く鴬の声を聞き、若草のスロープを翼に春風を入れて走るってとっても気持ちが良いもんだみん。明日成田からスイスに向かう正一郎は夕方には岩屋を出発しなければならないがぎりぎりまでレッスンの仕事。今日初めてパラグライダーに来た女の子達を飛ばし40名の立ち上げも指導と大忙し。でもこれもあってワールドカップに行けるんだからがんばらなくちゃ〜ね。

 午後から雲の流れもゆっくりとなり北西風が治まってきたので全員で山頂へ。風が強い間の午前中はハングが3〜4機飛んでいたのでハング波田野さんに状況を聞くと1250mぐらい上昇との事。岩屋スピードランにエントリーしてる方々が安全山方面に10名程向かったが五台山に向かう途中に北西風につかまりあえなくLandingしていた。Fun to flyの連中は色鳥鳥ではない色とりどりのパラでカラフル。とってもパラフルって感じ♪あまり数ガ多いのでカウントしたらなんと多い時で33機が北西の谷の上で飛び交っていた。

 平日しか来たことがない女の子は『校長先生〜又平日に飛びに来ます』『え!なんで飛ばないの?』『パラが一杯で怖い〜』そうかこれをパラフルって言うのかぁ〜と妙に納得。本日、講習場で体験パラでソロフライト出来た女の子二人も正一郎とTAKでタンデム。どちらもTOP OUTで途中はスパイラルもして着陸したら脚がふらついていた。着陸してパラグライダーを畳んでる人数が多いのにオドロキ♪思わず土手に駆け上がり日刊スポーツ用にデジカメで岩屋Landing場を撮影。こんなに人が多いのは今年一番です。寒い冬からず〜とこの日の訪れを待っていたのですが今年も☆桜咲く☆頃になってやっとやって来た。越冬ツバメが春に飛来する仲間を待つ気分てこんなかな?

 冬眠してた皆さん春はリフレッシュトレーニングを夏ぐらい?までやってから飛ぶ気持ちでパラに取り組んで今年こそなくそう春先の事故!なんちゃってすっかり親父モードになっつまっただべ。

 夕方、西の空に日が沈むと『月がループしてる』クレセント形の月がパラの宙返りに見えた。そして筑波PWC6位の正一郎はスイスPWCへと旅立った。岩屋の空から世界へと言ったのが10年前、やっとその夢が叶う時が訪れつつある。

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