「初フライトレポート」 BY 梅澤さん (03/09/23)


【一瞬の出来事】  

 9月23日秋分の日 午後2時20分 念願の岩屋山からのテイクオフの瞬間がやって 来ました。長野さんの優しい語り口調が張りつめた緊張を和らげてくれる「ライザーを離 したら手をヒュート肩まで持ってくる、解りましたか」素朴な語り口調が妙に説得力があ る。

 一瞬のテイクオフ、キャノピーの風を切る音がかすかに聴こえてくる。校長先生の望遠 広角レンズ目での指示を受信する。神様の御告げの如く非常に有り難い、まな板の上の鯉 状態。

 幸いな事に、この朝一番に飛行コース確認のためのタンデムをして頂いたので、頭の中 は真っ白ではなくゼブラ状態、一人で飛んでいるのは事実、大声で叫びたくなるような感 激、感激。

 「梅澤さん聞こえますか、右旋回して、ハーイそこで左旋回して、川の上で360度タ ーンをして」次々と校長先生の指示を受信する。その都度肩に力が入るのが自分でも解る 。頭では力を抜いてリラックス、リラックスと解るが体が受けいれない。頭と体がほんと うにパラパラ状態である。「ファイナルターンに入ります」数分後か数秒後か無事ランデ ィング、飛んでいたのに体は汗だく。校長先生、先輩フライヤーの方々の笑顔での祝福の 拍手に、思わず感激の涙が出そうになる。校長先生と記念写真、借用していたヘルメット は正一郎さんが大会で使用していたものである事をこの時初めて聞きました。

 一人で飛行しているが実は多くの人の支えがあってのスポーツであると実感する。  

 

【経緯】  7月20日 職場の福利厚生事業で一日体験コースで訪問する。

 グリンパークで練習中、何回か走っている内に空中に一瞬浮いたのか、飛んだのか解らな い中、間髪入れず校長先生が「素晴らしい、君はパラをするために生まれてきた申し子の ようだ」と大げさな表現で体験者を激励される。(商売熱心な校長先生の一面)  この言葉に踊った訳ではありませんが、ひょっとしたら自分にはかくされた素質がある のではないかと密かに血迷う。  

 8月3日にグリンパークに練習風景を見に行く、走っては下り、登っては下りの繰り返 しの練習。校長先生、正一郎さん、ノンちゃん、ゆかさんの一生懸命のサポートの姿を半日みていた。

 翌日、決断し入校する。それからは、物の怪に憑かれたようにTAKに通う、土曜日 、日曜日、祝日と。青垣の恋人に逢いに。  この間、なにはさておき週末は最優先の日課となる。8月の熱いさなか、どれほどの汗 を流した事でしょう。パラの練習もさることながら、体(耐)力との勝負である。  このようにして、約2ヶ月が瞬く間に過ぎ去って今日の初フライトとなりました。  

 先輩フライヤーの初飛レポートを何度となく興味深く拝見し非常に参考になりました。 初飛での問題点、自分自身で何度となくイメージしていたが、結果的に本日飛んだ2本と もハーネスに完全に座れませんでした。(綿パンは汗をかいたら滑りにくいと聞いていた ので化繊のズボンを着用していましたが駄目でした。きっと座る際のタイミングと姿勢 、太股の締めつけ具合等に問題があるように思う。  

 初フライトが出来たらきっとレポートを提出しよう。自分が愛読してたように、誰かに 見てもらえれば幸いと大それた事を思っている。レポートも飛ぶ前から色々とイメージし ていましたが実際飛んでみると全く違っていた。

【結び】  校長先生の軽妙なシャレの源はどこにあるのだろう、いつも少し離れた所で聞いていま すが、その日の先生のテンションはこれで計れそう。  

 いつも笑顔で温かい雰囲気で迎えて下さり、一生懸命に指導頂きました校長先生、正一 郎さん、長野さん、ノンちゃん、ゆかさん、先輩フライヤーの皆さん有り難うございまし た。  

 秋分の日に初フライトができた喜び。自分にとって大切な記念日が出来た喜び。
 これからも、好きな山歩き、パラと長く楽しみたいと思います。

今後ともよろしく御指導下さい。

平成15年9月25日 梅 澤 二 郎


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