「初フライトレポート」 BY ハマちゃん (03/07/21)


5月2日に入校してから7月21日に初フライトを果たしました。
初フライトレポートとして、心に残った出来事を書いてみました。

 あれこれと書いているうちに気づいたのですが、各状況毎にご指導頂いたことを頭に浮かんできました。 これは校長をはじめとするスタッフの皆様の熱心且つ丁寧な指導の賜物と考えております。 スタッフの皆様のおかげで無事初フライトが成功しました。ありがとうございました。

(1)長くて凹み続けた準備期間
  梅雨によって3週間程度の初フライト準備期間がありましたが、精神的にはよろしくなかったです。 しかし、様々な指導を受けたり、体験談を聞いたりと今では必要な時間だったと思います。

★見ちゃうんです金曜日の悪夢
  毎週土曜日に指導を受けている私は金曜日の夜から「明日こそ初フライトだ!」と気合いだけは入っていた。 だから見ちゃうんですよ。フライトの夢を。最後の悪夢はこんな感じだった。  
「濱口君、初フライトだ。南TOに行くぞ」と長野先生。
「濱ちゃん、初フライトだ。東TOに行くぞ」と校長。
  こんな感じでいろんな人からあっち行け、こっち行けと言われ、わけが分からなくなって発狂したところで目が覚めました。 さらに寝坊した日にはパンを咥えながら、車を飛ばすような時もありました。当然、事務所に着いた時にはヘトヘトです。

★7月12日  :霧に消ゆ。記憶も飛ぶ。
  ノーマルコースの下見ということで校長にタンデムをして頂いた。 しかし、岩屋山山頂は霧に覆われ、下界は見えない。しかし、校長は飛ぶと言う。 TakeOFFしたら、いきなり霧の中に入り、何も見えず。そして、校長とこんな会話をした。  
 濱口:校長、何も見えません。
 校長:最初から何も見えてないやろ!
不安なあまりこんな発言をしたのだが、鋭い突っ込み?で会話は途絶えた。 霧を抜けたら、定番のスパイラルをして頂き、事務所前で先輩フライヤーと逆立ち大会。 久しぶりに脳みそを景気よく揺さぶられたので、ノーマルコースの経路は頭の中からキレイに消えていた。

(2)いざ!初フライト!!
  初フライトの7月21日は コーヒーカップとしゃもじを打ち鳴らす長野先生を見たところから始まった。 朝5時30分、事務所の入り口で寝ていた私を起こしたのだ。

★岩屋山へ
  朝練で校長から初フライトのGOサインを頂き、すし詰め状態のスクール号で岩屋山へ。 私は車に乗っている犬のように窓に張り付く様に座りながら、過度の緊張で頭脳も体も固まっていた。 固まりながらも成功か失敗の結論のでない考えに耽っていた。 何とか出した結論?は「何でもいいから早く終わって」だった。

★南TOよい風が吹き、心の中は臆病風が吹いた?
 タンデムして頂いたTOとは異なる南TOで遂に初フライトが始まった。 長野先生の指示でライズアップを行ない、2、3歩動いた時、その風は心の中に吹いた。 先のない傾斜に「やっぱり無理!」と恐怖心で足を止め、あっさり失敗した。 グライダーを元の位置に戻して頂きながら、全身はガクガク、心臓はバクバクしていた。

★嫌〜な左からの風
  風を待ち、「顔、青いで」とからかわれ、再度ライズアップを行なった。 今度は恐怖に負けずに足を動かしたが、左から風が吹いた。 この時、頭に浮かんだのは岩屋山の風に関する指導だった。
 真面目な顔の長野先生が低い声で「翼端を折られ、山チン/スタチンした者数知れず。。。」 嫌な結末に足を止めようとしたが、指示は「走れ!」のまま。何も考えずに足を動かしたら、いつの間にか体が浮いていた。

★ハーネスに座れ〜ん!
  南TOを離れ、「ハーネスに座れ」と指示を受けるが、座れない。 ライザーを押し、両足を必死に上げてもジーンズのせいで滑らないのだ。ジタバタしているとハーネスがグリングリン揺れる。 右手で2本のブレークコードを握って、左手で座る補助をするという教えは思い出したものの怖くて手が離せない。 指示者が長野先生から校長に移った後でも座れなかった。結局、3度目のチャレンジでようやくハーネスに座ることができた。 おそらくフライトの1/3はグライダに吊るされていたと思う。

★「ランディング場へ向かえ」ってランディング場はどこ?
  「ランディング場へ向かえ」と指示を受けた時にふと考えた「ここ、どこやねん?」。 校長に言われるまま左右のブレークコードを引きながらも、東西南北の方向感覚はなし。 地上を見ても、田んぼばかり。彷徨う恐怖を久しぶりに感じた。+印のターゲットを見つけたときはほっとした。

★ご機嫌なフェロン♪ 濱口もご機嫌♪
  目的地も分かったところで、グライダーの状態を見ようと頭を上げてみた。 視界に入ったのはでっかい翼を悠然と広げて、穏やかに浮いているフェロンだった。多分ご機嫌なのだろう。 この時初めて、グライダーに愛着を感じて、フライトを楽しむ余裕がでてきた。 佐治川に沿って飛び、遠くの山々を見た時、自分が飛んでいることに感動し、この景色は絶対忘れないと思った。

(3)ランディング。そして、本当の始まり
  ランディング上付近を飛びながら、あることに気づいた。ランディング上には校長一人しかいないのだ。 先輩フライヤーの初フライトレポートにあるようなギャラリーがいないのだ。 寂しさを感じながら指示に従い、ファイナルをきるには高すぎると思いながらランディング。 ランディング上で校長の祝福と握手。寂しさは吹き飛び、幸せモードになった。 行く先々で先輩フライヤーにおめでとうの言葉を頂き、幸せレベル急上昇。

 

 グライダーを畳みながらドキドキの初フライトを思い返し、 空を飛ぶということの出発点に立ったと自覚し、自由に空を飛ぶためには学ぶべきことがまだまだたくさんあると思った。 目指せ!スイスでフライト!。目指せ!タンデムで彼女Get!!(不純なことですみません)

 校長をはじめとするスタッフの皆様&先輩フライヤーの方々へ これからもがんばりますので、ご指導ご支援の程、宜しくお願い致します。 以上


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