「春のクロカン三銃士!?」 BY カオリン、ノンちゃん、高橋さん (03/03/02)


「初鉄塔&初周回しました レポート」 BY カオリン

→鉄塔

 1本目は恐くて回せなかったので、「最低1回は回してみるぞ」と目標。コブの辺りでソアリングすると、校長に「もう少し前に出て、人の居ない所で回しなさい」と叱られてしまった。人様に迷惑? 「無理せず飛ぶことを楽しんで〜」と言われる。今日のサーマルはいい気持ち♪

 少し上がって南TOに近づいたら、下がって恐い!コブに逃げ帰って再チャレンジ。今度はスムーズに南TOへ。 対地700mぐらいで西TOへ行くが、地面が恐い!「硬そうやし、落ちたらイヤやなー。こんなこと思いながら飛んどう人はおらへんやろなー。戻ろかなー」 また撤退して、南TO上でサーマルをはずして拾って1000m。高度を稼ぐと気持ちが落ち着いて(?)西TOへ向かう。 校長から「鉄塔へ流して行きなさい」の指示。・・・恐怖と憧れの初鉄塔 ∧

 移動するとサーマルのパワーが強くなって、ばりばり上がる。翼端はパサパサ。周りの人が全然揺れてないのは何故? と、いきなり目の前に、スパーッと岩屋山南側の風景が! 尾根が家の屋根みたいに並んで、「☆☆☆!!!」 

 誘導してもらって鉄塔の南稜線でソアリング。「サーマルわからんかな〜」と、つぶやく校長に、心の中で謝る。ワカラン。 でもラッキーなことに、そこら中がサーマルでパワーも比じゃない。さっきより上がりやすいし、一気に1500m! 「よし、周回コース行こう」と校長。 くらくらくら。

 →周回コース

 誘導されるまま尾根沿いを東へ、丹波少年に到着。いつもは車で登る道が、真下に見える。わからなくても青垣町の周りを囲む山は絶景!見下ろしてると、どこまでも飛んで行けそうです。いい気分♪グリコのおまけだから楽しまなきゃね〜。

 裏山・道の駅から前山へ向かうけど、北風で前山と大箕山は取りやめ、ノーマルルートへ(と誘導される)。かなり高めで出発したので、余裕で1周できてしまった! まだいいコンディションなので2周目へ。

 高度があったので、直接鉄塔まで行って上げる。1000mで誘導されるまま丹波少年を目指すが、さっきより低くて恐い。途中で校長に泣きの無線を入れ、引き返す(実は大丈夫だったそう。すみません) むぅぅ、戻ってばっかり・・・自己嫌悪して鉄塔で頑張る。こんなに1つのサーマルでぐるぐる回したのは初めてかも。まだサーマルがいっぱいで、ラッキー1500m♪

 周回コースへ再チャレンジ。少し余裕が出来て、丹波少年の建物の屋根とか、道の駅の車とか、見えたかな。ノーマルコースに戻ると、「COOL DOWNしよう」と言われて、降りました。指先が冷たい。いきなり長時間飛んでくたくた。

→次回?

 今日はいい天気で、ビギナーでもこんなチャンスがあるんだなぁと、感動! でも、反省点もいっぱいで、鉄塔は目標だったので知識があったけど、周回コースは全くの予想外。尾根を見分けるだけでも一苦労でした。また風の神様に祈って、勉強しよう。もちろん、コンディションを選ばずにいい飛びができるようになりたいけど。 レポートを書いてると、"恐い&戻ろう"ばっかりやし、人様の邪魔はするし(赤のアルカスにむかついた方、すみません。叱ってやってください)、誘導頼み・・・。それでも私にとっては最高のフライト、海抜1697m、1時間23分でした。  

 校長先生、長時間誘導してくださって、どうもありがとうございました!

 

「のんの ヨ・ロ・コ・ビ〜!! 初クロカン物語」  

岩屋山―前山―大箕山―粟鹿山―岩屋山―安全山

2003年3月26日(水)晴れ

 先日筑波へPWCの応援に行ってきました。生で見る迫力のPWCのテイクオフ、写真でしか見たことのないバカでかいガグル。本当に感動しました。その感動を思い出しながら水曜の朝TAKへ、ヘラヘラ出勤。あー良い天気。今日は誰が来るのかなぁ?

 朝1本目は、いつものように車を降ろし、あまりに気持ちの良い天気なのでめずらしく次は飛ぼうカナ?!
こっそりグライダーを車に積むと、「のんちゃん飛ぶかーじゃあオレが車下ろすから」「ありがとうございま〜す!ペコリ〜」

 熊谷君、ベンちゃん、山田君がテイクオフ。まぐろさんが「先、行ってええで〜」「ほんまにええの?じゃおさき〜」と南よりテイクオフ。(さぁ始まるよ!)
あ〜ららららら何もない!ノーマルルートをひたすらランディング目指してぶっ飛んでいった。
山田さんが前山へ行っていたようだ。が、ランディングアプローチに入る様子。
のんの方が少し高かったので、お先にどうぞ。と思っていたら"ガツン"ん?回してみよう。
あれ?いい感じ。(前にもこんなんあったなぁ。あの時は上げれなくてくやしい思いをしたのは記憶に新しい。これは何としてでも上げてやる〜)

前よりもあたりが大きい。これはいける!
あっという間に前山トップアウト。このまま大箕山へ流すように・・・と、流れていかな〜い。
どうしよう。大箕山レベルまで上がってるのに・・・
「校長!岩屋に戻りマース!」  「ん〜生意気なぁ〜!」  岩屋に戻りかけたその時!
「ちょっと待て!まだ上がるやろ、そのまま上げきれ!」
 OK!久々にトコトン上げたる〜!(PWCを見てきて、少しイケイケ気味)
「それ上げきったら粟鹿アウト&リターンや!」
はぁ?粟鹿アウト&リターン???あかんやろ!危ないやろ!高圧線あるし・・・!?
と思う反面、うそっ、マジ?いいの? ラッキー! ヨ・ロ・シ・ク〜!

後は校長に任せて、とにかく集中!まわして、まわして・・・
途中上を見るとフワフワおいしそうな雲。これってはまってるかも・・・
「のんちゃん高度1500位か?」
「えっと、対地で1200なのでもう少しカナ?」
「OK 上げきったら谷を渡って神楽へ行きなさい。」 「了解です。」

 この日テイクオフに着いて1番最初にしたのがバリオの高度設定である。普段めったに合わすことなく(朝、夕穏やかな時しか飛ばない。)音を聞くだけのバリオ君。合わせててよかったぁ〜。


神楽の尾根に着いた時、また今までに見たことのない景色が広がった。
が、あまり見る余裕がなかった。
「神楽に渡ってリフトがあったらまた、上げなおそう。」  「了解です。」
「今からマグロさんの車でみんなで追いかけるから安心して飛びなさい。」
「ありがとうございます。」(みんなぁ、ごめんなさい。ありがとう。がんばります!)
小さいリフトで回すがあまり上がらない。 あ〜どうしよう・・・
とにかく粟鹿へ向かって少し尾根を進んでみよう。
あった〜! ここや! ググッと持ち上げられる感じ。
上を見るとあります、ありますおいしそうな雲!はまってる、はまってる。まわせ、まわせ。

「のんちゃん現在地、高度」
現在地? 尾根の上。これじゃぁ答えにならん!
「はい。現在地は下に学校のグランドが見えます。高度は、対地で1400」
「まだ上がりそうなら上げきろう。」  「了解です。」
まだ、まだ上がるぞ〜!
対地で1600。 久々やなぁ。こんな上がったん・・・
「よし、そのまま赤白鉄塔へイケ!」  「はい」
とうとうきました 赤白鉄塔。高度はかなりあるので不安なし。

この時やっと周りを見る余裕ができた。前にはまだ雪の残る粟鹿山。
左に池?ダム?が見えた。ん〜見たことない!
後ろを振り返ると大箕山が、え?遠い!こんなに遠くに来たの・・・?
岩屋の鉄塔を見た。小さい。遠い。実感! ヘラヘラ・・・

ヘラヘラしている間に高圧線が真下に。いつまでたっても真下に・・・
あれ?あんまり進んでな〜い!
高度はあるがあんまり気持ちのいいものではない。
やっと越えた時にはまた感動! ヘラヘラ・・・

「もうすぐ下に木のない所があるから、そこでリフトがあればもう一度上げなおそう。」   「了解です。」
もう粟鹿の鉄塔は目の前。あせるな、あせるな・・・
おっとここやなぁ・・・あら、ホント。また持ち上げられるよ。
まわして、まわして、また高度に余裕が・・・
「よし、頂上まで一気にGO!GO!」   「はーい!」
まだ、雪の残る粟鹿山。これがうわさの粟鹿山ね!とってもステキ?
「のんちゃん着いた?」  「もう少しです。」
まだ真下に見ていない。もうちょっとまって!

「校長!着きました!」
「のんちゃんおめでとう!じゃぁ戻るぞ。さっきの所で上げれたらあげようか。」

「了解です。」  ヘラヘラ・・・

粟鹿山鉄塔に後ろ髪を引かれる思いで向きを変え次はリターン。まだまだこれから!
一番に目に入ったのはやっぱり高圧線。
さっきの木のない所へ戻る。大きくはないがリフトは感じる。まわして、まわして・・・
「OK。そのまま一気に戻ろう」  「りょーかい」
今度は早い。あっという間に高圧線も越えた。
「今、みんな下にいるよ!のんちゃんから見て右下。見える?」
右下・・・あっ車が見える。あれだー
「右後ろですよね。わかります。見えました!」
みんな、本当にすみません。でももう二度とないかもしれないから許して!お願い!
ブツブツつぶやきながら来た道を戻る。

「そこから岩屋へ戻りなさい。」
「はい。このまま真っ直ぐ岩屋へ向かえばいいですか?」
「そのほうがいい。」   「了解です。」
岩屋へ進路変更。どんどん岩屋が近づいてくる。
あ〜戻って来たよ〜。 あ〜笑いが止まらん!ヒャヒャヒャ!!!
岩屋鉄塔に着いた頃、「どうやークールダウンして、降りるか?それとも上げなおせたら安全山、五台山行ってみるか?集中力がなくなってたらやめとこ。どうや〜」

意外と疲れていない。
「校長、上げなおせたら行きたいです。」
「OK。じゃそこで1400まであげなさい。」  「了解」
さあどこにあるのかしらリフトちゃん。鉄塔付近で上げなおし。
上がってくれ〜。安全山に行ってみたい!
対地で1200。上がりがなくなったので安全山方向へ少し進めた。
「のんちゃん高度。」  「対地で1200です。」
「OK。カヤマチまでいけ!」
「渡辺さん。安全山、五台山の周回行ってみよう!」
ん?どっかで聞いた事のある声・・・ん?山根さん?!
「山根さん。がんばって上げてま〜す」
「どうした?」と校長。  「山根さんが無線入れて来ました!」
「あ〜山根さん。彼無線の免許取ったからね〜。高度は?」
「対地で1000ちょっとです。」
「OK。安全山行ってこい!」  「了解で〜す。」
「今日はおでんパーティやで!マグロさんが楽しみにしてるよー。だいこん、ハンペン、ちくわにごぼてん・・・」
「校長、タコもじゃがいもも?・・・」  「あ〜タコ!タコは忘れないでね」

おでんのネタを考えながら、まわりの景色を見ながら、安全山の鉄塔を目の前に・・・
あ〜来てしまった!安全山!ヘラヘラ・・・
でも高度はかなりロスしてしまった。
「校長!安全山着きました。」  「高度は?」
「対地で650です。」
「OK。無理せず川のほうへ出て行って、次はランディングする場所を探しなさい。ローソン裏の田んぼがいいかな?」  「了解です」
了解と言ったものの、ローソン、ローソン、ローソン。
田んぼいっぱいあるけど、電線恐いしなぁ・・・やっぱり川原が1番降ろしやすいかなぁ・・・
でっかい道の近くが説明しやすいし・・・ よし!決めた!
もうひと集中。けっこう風あるなぁ、とにかく水に落とさないように・・・
どんどん高度が下がってきて、川原の様子が・・・
なんじゃここ〜!すんごい雑草、しかも背高っ!
ガサガサガサ!

あー降りた。
「無事、川原にランディングしました。」
山田さんが中継「川原に無事ランディングされました。」
「のんさんどの辺ですか?」  「う〜んちょっと待って!」雑草と格闘中。
あらためて「えっと、大塚病院越えて、桟敷の交差点を右、すぐの川原に降りました。」
「校長が向かってます。」 「ありがとうございます。」

やっとの思いで土手へ上がり、あーついにやってしまった!
笑いが止まらない!ヘラヘラ・・・
すぐに校長がきてくれました。
「校長ありがとうございました。」  「やったな。おめでとう!」
ヘラヘラ笑いっぱなしののんと、グライダーを積んで事務所へ戻ると、ちょうどみんなも戻って来たところ。まぐろさんは前山でプカプカ・・・
みんな「おめでとうございます。」と激励の言葉。「ありがとうございました。」ヘラヘラ・・・

すべてのフライトを終え、ビールで乾杯!
いつもおいしいが今日は特にウマイ!PWCのビデオを見ながら、ヘラヘラしながら、夜は山田さんのおでんをつつきながら飲み続けたということは、いうまでもない・・・

 今までなかなかなかったチャンスをフルサポートしていただけ、良い結果を残すことができました。校長に感謝致します。また、この日来られていたまぐろさん、べんちゃん、熊谷君、山田さんには大変ご迷惑をおかけしました。そして協力していただいてありがとうございました。
またこれからもよろしくお願いいたします。ペコリ〜!

ありがとうございました。

安全山−五台山−大箕山−赤白鉄塔クロカンフライト BY Oasis高橋

 3月23日、晴れ、北風2m/sの天気予報の朝、今日は凄い日になりそうな予感がだれもがする。

 21日も良かったが青空がクリアーで北風が5m/sと強かった。1500m付近は良く荒れていて疲れた。それに引き替え今日は本当によさげな天気である。トッキーとカオリンを乗せTAKに来た。空は青く澄み渡り飛行機雲が2本残っている。

 上空は明日来る低気圧の影響で湿度が高い様子。時間とともに高層雲が厚くなりそうだ。すでに朝練で飛んでる様子。校長のミーティングの後、山に上がる。トッキーから11時半T.Oとアドバイスを受ける。山に上がると時間が早すぎる。リフライトのつもりでトッキーと南T.Oから出る。加藤校長がT.O前でリッジソアリングしている。その中に混ぜてもらい50分も飛んでしまった。

 トッキーは早々と降りて山に上がっている。遅れて上がるとT.Oには大勢のパイロットがT.Oを待っている。やばいと思いながら準備をしてるとトッキーが時間通り出ていった。でもチョット、渋そうなコンディションで大変そう。そうこうしている内に順番が来てT.Oを校長に連絡する。チョット渋いから後にしたらと言われ、辺りを見ると渋い、でも準備してしまったので取り敢えず出ることにした。

 T.Oの北側でリッジを拾っていたが上がらず、ノーマルルートのハゲ山辺りで3機ほど揚がっている。自分も行くと少し弱めだがサーマルが有って1〜2m/sで揚がって行く。700mになったので大丈夫かなと思い、鉄塔に向かうとシンクし西T.Oまでも届かなかった。もう一度ハゲ山で揚げ直し、今度は750mで鉄塔に向かった。鉄塔に向かうと尾根沿いに上昇して行き鉄塔横のハゲ山でサーマルゲット1350mまで揚げて校長へ安全山への許可を頂く。

 丹波青少年の家の谷を渡ると十九山で1100mになってしまった。シンク帯を抜けるとリフトを感じたので回していると上昇が弱い、もっと強いのがあるはずと思い安全山方面へ流すとサーマルのコアを見つけた。よっこらしょと体重移動し回し始める。バリオがけたたましく鳴り、耳がツーンとして来た。揚げきると1750mになってた。逆転層らしい、天国の世界が広がっているように見えすばらしい景色だ。大気圏みたいな感じ(本当の大気圏はもうちょっと上で100Km先)。

 再び、安全山に進路を取りフライトしていく。中島君も安全山目指しているようだ。安全山までは特にリフトもなく帰りが厳しそう、先を見るとトッキーらが五台山で回している。下を見るとノマドが2機飛んでいる。高度が1400m有るので谷渡りは出来そう。考えてる内に谷の中央まで来てしまった。今から戻るとかなり厳しいかも、取り敢えず行ってずぶってもどこでも降ろせそう。五台山の山裾を目指して飛ぶ。

 順調に降下していく、山裾に着いたらお寺の階段を駆け下りるようなシンクになった。これはいけるサーマルだと喜ぶ、1m/sのリフトになったので今度は探りフライトをする。大きく回してみてコアを見つけた。山裾なのでそんなに強力ではない、大事に大事に回していく。中島君も安全山に着いたようで校長と連絡取っている。私を捜してくれてるようだ。中島君が見あたらないと返事している。それはないよ!中島君は、こちらから見えてるのに!渋いサーマルを大事に回しているので返事が出来ない。

 五台山1200mに着けてから校長に無線連絡した。その無線を聞いた芦田さんが下から頑張れのエールを送ってくれた。すごく勇気付けられ感謝!感謝!トッキーが回していた山裾に行こうとしたが谷が長く渡れそうになかったので尾根線キープで大箕山に行く事にした。中島君は安全山から戻って来たようだ。カオリンも岩屋周回コースを2度も回っている。

 グリーンパーク上空に着いたとき校長から大箕山にて揚げ直し赤白鉄塔行くように指示を頂いた。大箕山でサーマルを拾い揚げていたら綾ちゃんが手を振ってくれた。大箕山で1500mまで揚げきり赤白鉄塔まで行ったら結構シンクがきつく900mまで落ちた。校長に報告したら岩屋に戻るよう指示受ける。もう一度大箕山で揚げて岩屋に戻る事になった。途中サーマルをゲットし揚げ直したが1250mまでしか揚がらず谷渡りをすると大箕山の山頂辺りまで降りてしまった。必死で揚げようと頑張ったがサーマルパワーが弱くメインランディングに降りてしまっ
た。

 去年9月の安全山アウトアンドリターン以来のクロカンフライトでした。校長を始め多くの人に応援して頂き、本当に有り難うございました。これからも安全フライトを目指し頑張りたいと思いますので宜しく御願いします。


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