「初飛びレポート」 BY 三浦 雄大 (02/10/12)


 前回「そろそろ初飛び」と言われながらも、天候が悪く初フライトには至らなかったのですが、今朝はこれでもかと言わんばかりのいい天気。

 今日は初飛びとなるのだろうか・・?と思いながらTAKへ。TAK到着後、早速「ハーネスが着いたからシュミレーターにつるして調整して。ハーネスへの座り込み、立ち上がりのイメージを固めて。」と言われる。

 そうこうするうちに、先に初飛びの清水さんのパラグライダーをランディングへ見に行く。多分、ランディングのイメージを固めるために見せてもらったんだと思うのですが、初飛び直前だと、かえって何だか緊張し始めてきた。

 ハーネスの準備は完了。「さて、ぼちぼち上がろうか」というときになって事務所の無線に「スタ沈発生」との連絡。機体を持って外に出ると、今度は山の上にパラ同士の空中接触を目撃。片方は回復したけど、片方は回復せず木の中へ突っ込んでいってしまった。大事には至らなかったものの、初飛びの緊張感を盛り上げるには充分です。お蔭様で、貸してもらう靴と校長の靴を間違えるし、空を飛ぶ前に気持ちの方が高いところをウロウロしてるよ。

 とにもかくにも山の上へ移動。テイクオフへは今までも何度か上がっているのに、今日は何だか景色が違って見えてしまう。待つこと数十分。その時がきました。「さー行くぞ!」まずは立上げ。「あれ?グリーンパークと感覚が違う。」テイクオフの風の入り方が違うのか、ハーネスがいつもと違うからかタイミングがずれてしまった。すかさず長野さんがフォローしてくれる。気づけば・・浮いてる。

 後は、ランディングに居る校長からの無線リモコンに沿って操作。今日飛んだノーマルコースは以前タンデムフライトで乗っけてもらったのですが、今回は一人でのフライト。思えば、高所絶壁恐怖症の人間が一人でフライトしようと思えるようになったのも、タンデムで正一郎さんとTAK校長に一回ずつ飛ばしてもらったからでした。一緒に六甲おろしを歌ったっけ。でも今日は歌う余裕ないです。

 「右90度、  左360度、 ・・・」無線からは的確な指示が届くので安心。途中2〜3回、振動とともにハーネスが揺れたりしたのですが、翼は大丈夫かい?と真上を見上げると、キャノピーは全く形を変えることなく名前のとおり平然と浮いておりました(機体の名前はクラウドでした)。これくらいの揺れではなーんもおこらんようですなぁ。間抜けですが、機体は平気、パイロットが不安なだけでした。後で聞くと、それがサーマルとの遭遇だったようです。

 ちょっとだけの直線飛行の間に空からの景色を眺め、空を眺めしながらあっという間にランディングへ。無線から、「ターンしながらランディングを見る。」って、まだ真っ直ぐ前しか見る余裕ありません! でも、無事にランディング。ランディングに集まっていた皆様から暖かい拍手。じんわり嬉しい。振り返ると岩屋山。いつもランディングから先輩方の飛びを羨ましく眺めていたのに、今、自分が飛んで降りてきたことを思うと不思議な気分。感想は「これは、面白すぎ。」

 

 テイクオフから失敗気味で、お世辞にもスマートとは言えないけれど、まずは第一歩を踏み出しました。

 校長、長野さん、ゆかさん、ノンちゃん、正一郎さん、暖かくアドバイスをいただき不安を解消して下さった皆様、有難うございました。そして、これからもよろしくお願いします。


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