「初飛びレポート」 BY おかちゃん (02/07/23)


 「あぜ」って言うんですかね。田んぼと田んぼの境目にある、もり上がった部分。あいつ大嫌いなんですよ、グリーンパークで一生懸命上まで登って、ふわ〜っと飛んで、ふわ〜っとランディングして、やったー!っと思ってたら、ガツッて何かにつまずいて、もんどりうって転倒 させられることがあったんですけど、全部あいつの仕業なんですよ・・・

 7月23日、ついに飛びました。その日は、仕事の都合で昼過ぎからのスクール入りとなりました。スクールで校長から「今日こそ初飛びなるか〜?」と言われ僕は「へへへ、いよいよ っすか」 と答えつつも心臓バクバクモードに突入し、「今日はギャル曜日ですよ〜」と校長から言わ れても、心のなかでは「初飛び」という3文字が、ぐるぐると回っているだけでした。

  そんなこんなで準備をしていよいよ山頂へ上がりました。風はとても良いとのことで、先輩方はあれよあれよという間に飛び立って、テイクオ フは校長と私だけになりました校長は先に下に降りて誘導してくれるのでは・・・? ということは、私は一人でテイクオフ???と思っていると、なんと私が飛ぶのをサ ポートしたあとすぐに校長もテイクオフし、先行して飛んで誘導した後、ランディングして、ランディングの誘導をしてくれるとのことで、校長がスーパーマンに見えました。

 で、いよいよテイクオフです校長から「行け〜!走って〜!離して〜!」と言われたと思ったんですけど、記憶にあるのは、「落ちたらネットやなあ〜 私の体重でもネットは大丈夫やろか、ネットに落ちたら跳ねてその先の崖まで飛ぶやろか」と思ったということだけです・・・

 しかし、今までグリーンパークで腹肉を揺らしながら訓練した成果が出たようでネットにめり込みボンレスハムになることもなく飛ぶことができました。わけもわからず、ただまっすぐ飛んでいると、「こっちこっち」との無線の声が後ろを振り返ると、もう校長が飛んでいるではないですか!

 旋回して校長の後ろについて飛んでいると、単車の免許を取って初めて友人にツーリングに連れて行ってもらった時のことを思い出しました 空でツーリングなんて感動です。

 さて、しばらく感動しながら飛んでいると、校長はズバーッと降下して行ったので、僕はのんちゃんの誘導で右に左に旋回しながらランディングを目指しました。すると、さっきまで飛んでいた校長が地上から無線で誘導を! すごい早業です。

  さあ、いよいよランディングです。無線の誘導に従い、高度を下げていきました 「怖い怖い〜 さっきはあんなに楽しかったのに〜 地面が迫ってくる〜」と体はカチコチに硬直です。そして、ランディングや!と覚悟を決めたところ、なんと「あぜ」の野郎が視界に入 ってきたんですよ。

 よっしゃー ロックオーン!! グリーンパークでの恨みを返させてもらうわ ー!!! 0.1トン爆弾キーック!! ドカーン ボヨ〜ン(肉の音) ・・・

 とまあ、またも、あぜ野郎せいでコケてしまいましたが、無事ランディングす ることができました。感動のあまり「エイドリア〜ン!!」とロッキーのように叫びたい気分でしたが、実際にやると、かなり寒いと思いやめました。

 校長、ゆかさん、のんちゃん、その他スクールの方々には大変お世話になりました。暑い中、一緒に走ったり飛んだりしていただいたおかげで、ついに「飛ぶ」という夢の第一歩を踏み出すことができました。

 こんな危険なスポーツはもういや・・・いや、これからもよろしくお願いいたしま す!!!  


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