初フライトレポート by  金子 徳之 (01/08/11)


 

タンデムフライトを体験した。
機材を注文して、ハーネスが到着した。
岩屋山の年間登録をするように言われた。

 初フライトが近付きつつある事を実感する。

 当日の午前中はグリーンパークで立ち上げの練習。最近、いろいろと悪い癖が付きつつあったので、それに気を付けて練習する。  なんだか先週より調子が良いなと思っていると、校長より初飛びの許可が出た。緊張感が高まってくる。

 グリーンパークから事務所の帰りにローソンで昼食を買い込む。これが人生最 後の食事になるかもしれないので、今回はデザートも買い込む。昼休みに、組み上がったばかりのハーネスをシミュレータにセットして、体重 移動の練習を続ける。しかし、しばらくするとあやしかった空模様から雨が降り始めた。

 「初フライトは流局かな?」と勝手に思いこみ、緊張感が切れてしまった。そ して一気に「昼寝モード」に突入して行った。気持ち良く寝ていると、自分の携帯に起こされた。雨はもう降っていない。惚けた頭をリフレッシュするためにランディング付近を散歩する。お世話になるかもしれないので、河原や水田の様子も観察しておく。

 散歩から戻り、しばらくすると山頂に上がる事になった。山頂は相変わらず涼しい。でも風は荒れていて、上級者からテイクオフしてい く。5時過ぎぐらいから、風が穏やかになり初心者でも飛べる様になってきた。すると同じように初フライトを控えた某葛城嬢が、「金子さん、先に飛んでも 良いですか?」と聞いてきた。一応、疑問文ではあるが、目はそう言っていなかっ たので、先に飛んでもらうことにする。

 徐々に人が減っていく。そして6時頃、練習生で飛ぶのは私一人になった。機体の準備が出来たので、ハーネスをカラビナにセットする。すると長野さん からラインの絡みを指摘される。一度、緊張感が切れてしまったせいか、集中力が戻っていないことを実感する。長野さんから、ライザーを離したらすぐにブレークコード引くことと、ネット を越えるまではハーネスに座らないことを注意される。

 その後、しばらく風待ち。あとは誰もいないので焦る必要ない。ゆっくりと集中力を高めていく。

 長野さんからテイクオフの合図が出る。風が良いので機体は素直に立ち上がっ ていく。指示通りにライザーを離し、少し安定させてから斜面を駆け下りる。斜面から足が離れる。浮いている・・・

 ネットを越えたことを確認してから、ライザーを触らないで、機体を揺すらないように注意しながら、ハーネスに座り直す。そうすると冷静に周りを見回す余裕が出てきた。風の音がとても大きく感じる。バイクに乗っているので、風切り音には慣れて いるはずなのに。

 しばらく感動しながら浮遊感を堪能していると、校長から無線で指示が入る。左右の旋回を繰り返しながらランディング上空へ誘導される。体重移動の際に身体を傾けると地上の様子が良く見える。新鮮な風景なので見とれていると、あ まり下を見すぎないで!と、注意を受ける。 時折、風が強く吹いたので、浮かないかな?と期待したが、それは無理だった。

 しばらく旋回の練習をしていると、高度が下がってきた。いよいよ、最大の心配事であったランディングである。しかし校長の無線誘導に従っていると、ランディングエリア中央へ吸い込まれる様にあっけなく決まり、私の初フライトは無事に終了しました。

 ランディングすると、見守ってくれていた人達から拍手を受けました。この時の拍手はとてもうれしかったです。グリーンパークでも時々、浮遊感を楽しんでいましたが、高々度フライトでどうやら病みつきになりそうです。

 これからも指導のほどよろしくお願いいたしま す。


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