初飛びレポート by  安用寺孝功 (01/06/13)


 

『安用寺君は雑なんだ・・・以下省略』私は機嫌が悪いときの校長の言い回しが結構好きだ。

 その時はいつそうなったか解らないが、レスキューパラシュートが、ハーネスから出てしまっていた。ピッピーンチと思ったときは既にもう水たまりに入浴状態だった。ガーン。この時は中西さんに色々手伝ってもらいました。(感謝感謝)ってオレッてこんなキャラだったっけ?アレレ?どうもそのようだ。どうもこのキャラクターが定着しつつあるようだ。違うんだー。そうじゃないんだー。みんな解ってないんだー。

 この日は風も強く初フライトの予定が見送りになり、それから約1週間後ようやく初飛びができるようになった。ホンじゃこの日から、イメージチェンジといこうかな。

 6月13日オレの初フライト。結構これからも思い出のある日になったと思う。いつもより風も弱くテイクオフからUターンという事もなさそうだ。リパックされたレスキューパラシュートを井上さんにお願いして、ハーネスにセットしてもらう。さあOK。すべて万全。普段はほとんどの事に緊張しない方だが、ちょっと口数が少なめになってくる。楽しみ八割、不安二割位かな?でも怖さは全く無しで車の中ではようやくだ、という気持ちで喜しかった。

 スクールに入ってもうすぐ3ヶ月。『今日は飛ばすから。』と校長の声が掛かってから一ヶ月ちょっと。この間色々な事があった。初日は正ちゃんにレッスンを受けて、午前中に浮かぶことが出来、高い所が好きな私は、ちょっと喜しい気分になった。

 それから一ヶ月位たって『今日は飛ばすから』と校長の声だったが、『山の尾根ってなんですか?』の私の問いに校長激怒。結局その日は風も強くなり、初飛びはできなくなったが、稲垣さんにマンツーマンでレッスンしてもらい、ラッキーな日だった。まあラッキーもアンラッキーもどっちもそれなりに楽しめる方だが、早くあんまり心配かけないで飛べるようになりたいと思う。

 テイクオフでいよいよ用意。ラインチェックOK。無線機OK。(本当は電池がきれかけていた)さあこれからだという時は性格的にほとんど緊張もしないし、失敗のイメージも浮かばない。校長にはランディングで、井上さんや他の皆さんにはテイクオフで見てもらっているので自信を持ってテイクオフ。フンッ、タッタッタ。ほうら完璧。リバースはまだ全然だけど、フロントであの風なら大丈夫。ハーネスにしっかり座って、さてコースは?あの尾根の上を飛ぶんやったっけ?こっちやったっけ?あれ?

 『ハイ左』と校長の声。ハイハイ左ネ。これはシミュレーションで練習したからOKネ。ちょっと落ち着くと、風の力の強さを感じる事が出来るようになった。風と木と他によくわからないけど何かと接しているような気がしたりとか。5、6分の間とは思うけど、ちょっと自然を感じる事が出来たような気がしてうれしい気分になった・・・

 ぐるっと周りの景色をみてみる。下の木もはっきり見える。もっと上がれないかな。サーマルってどこにあるのかな?さすがに全然解らない

 パラグライダーを始めようと思ったのは、とにかく昔から高い所が好きだったからだ。そしてこの初フライトではもっともっと高く雲をはっきり感じるところまで上がりたいという事と、もっといろんな風を感じてみたいと思った。このスクールに通って風や自然について、普段気にも掛けない事を学べたり、結構カルチャーショック(大げさかな?)で面白く思っている。早く皆のようにサーマルをみつけて高く飛びたいと思っている。

 だいぶ高度が落ちてきて、最初はよく見えなかったランディング場もはっきり確認できた。何回か旋回した後いよいよランディング。タッタッタ・・・しっかり立ったまま着地成功。たくさんの人から『おめでとう』と言ってもらえて喜しかった。この日は午前2本、午後2本と、初飛びの日なのに4本も飛べて最高の1日でした。

 最後ですが、正ちゃん、校長、みんなに教えてもらえたおかげです。ありがとうございました。これからも色々教えて下さい。

(追加)  さすが正一郎の弟子です。普通は校長、正ちゃんと書きます。 TAKより


[ホームへ][クラブニュースへ]