「はじめの一歩」　By　Skipさん

やがて頂上が近づく。

「お〜お〜、よーけ飛んどる。こりゃエエ風や！これやったら飛べるで！！」と長野さん。

そして、山道は頂上を誘い心臓の高鳴りも頂上に達しようとしている。

ついにこの日がやって来た。夏の暑い日差しの中、ドリンク片手に講習場での練習。ユカさんやのんchanコーチにサポートされながらの練習は夕方に近づくにつれバテバテやったことは内緒にしていた。これは真夏にするもんとちゃうで！

しかし、サポートのお二人が美人だったから夏の暑さもガマンして練習できたのではないかと思う。これがおっさんやったら･･･。ほんとありがとうございました。これからもヨロシク！
TAKEOFF場では校長自らグライダーを広げていただき、装備のチェックを行う。

　
「準備はいいですか？」

ハーネス　　　　ＯＫ　　

ライン　　　　　ＯＫ

無　線　　　　　ＯＫ

前方グライダーなし

「ＯＫです」　完璧!!

「あご紐をロックして！っと」

「あはっ！(^_^; ) ｽﾐﾏｾﾝ」

「はい、では行きますね。前を見て思いっきり走って下さーーい。　ＧＯ〜！」

穏やかな風に支えられ、ごく自然に、ごく当り前のようにライズアップされた機体は空へ。

飛 ん だ 〜 ♪

まずは最初の関門。ハーネスに座りましょう。

今日の昼間、事務所内のシュミレーターで座る練習と体重移動の練習を繰り返し行った成果がでたのか思いのほか簡単に座ることができた。まるで車椅子にでも座って後ろから押してもらっているかのように滑らかに飛んでいく。

次は曲がりましょう。

ランディング場の正一郎師匠から無線が入る。「右に３６０°回りましょう」「はい引く、もっと引く」「はいＯＫです」フゥ〜、これで良かったんやね。

「そこで少し右」少し右？　少し右手を引けばエエんか。体重をかけるだけでエエんやろか。体重かけて右手を引けば曲がりすぎるやろなぁ。
「はい、ＯＫでーす」エ、ＯＫなんや。まだなんもしてへんかったけど。
「次は２７０°右に回る」
　 に、にひゃくななじゅうど？　２７０°ってどこまで回るんや。180＜270＜360やから４分の３ということか。「どこまで行くの？そっちは山やで」いや、あのう、そのう、どこまで行くんでしょう？


　 「ランディングポイントがわかりますか。目視して」え〜っと、白いバッテンは･･･はーい、よくわかりまーす。見えますﾖﾝ！

　 高度処理を行うため、右に左に旋回をかけます。「左に体重かけて左を引く！左！引く！　戻して、戻すの！早く！　あ、行き過ぎた。はいもう一度いきますよー」

　 そして、ファイナルアプローチへ向かう。見える！バッテン。迫る。フルブレーク！早い？緩める！あら、滑る？通り過ぎる。引く！ブレーク！まだか？フルブレーク！止まれ！････着地！！！

　



ユカさんと正一郎師匠が駆け寄って来て祝福の握手

　
完璧な立上げサポートと完璧なランディングへの誘導のおかげで無事着地することができました。ここまでこれたのも、ここで飛べたのも、すべてのスタッフの皆さんの飛ばしてやろうという熱意とご支援があったればこその成果です。

これからは自分で風を見て探して飛べるように今後も努力が必要であることは間違いないし、講習場での立上げ練習もまだまだ足らん。スタッフの皆さんありがとうございました。そして、今後もよろしくお願いいたします。

やっぱりパラグライダーは飛んでナンボのもん。このファーストフライトが第一歩であり、これからの人生にとっても新しい第一歩となるであろう。

By　Ｓｋｉｐ